◇私はお腹を切って出産しました
『お腹グイッて押しますよ、そしたら産まれますからねー』と先生が言ったあと
お腹を上からグーっと押され、その後しばらくしてオギャーという声が聞こえました。
長男誕生の瞬間です。
陣痛が始まってから2日目にしてようやく息子と対面することができました。長っ…。
◇出産が終わりじゃない。むしろ痛み地獄の始まり…
『はぁー終わった』
赤ちゃんを出産した後、最初に思った言葉でした。
しかし帝王切開はまだまだ終わりません。まず切ったお腹を縫合しなければなりません。
どのぐらいかかったかはわかりませんが、この処置がすごく長く感じました。
手術がすべて終わった後、部屋に戻りました。
しかし局所麻酔が効いているので、足を動かすことができません。
翌日ぐらいから、ようやく足に力が入るようになってきましたが
それと同時に来たのが、お腹の痛みです。
麻酔が切れてきたので、痛みを感じるようになってきたのです。
寝がえり、ベッドからの起き上がり、咳、くしゃみ
腹筋を使うこの動作すべてが、罰ゲームかと思うぐらいツラい痛みでした。
◇とりあえず緩和策
あまりの痛みで生活ができないため、始めの頃は腹帯に頼りました。
圧迫することで、痛みの緩和が図られ、起き上がり、咳、くしゃみが
とても楽になりました。
なので、腹帯は絶対に巻いた方がいいです。(骨盤ベルトとは違います)
◇術後数ヶ月経過してから縫合部について
私の場合、ケロイドが出ました。個人差があるようですが、ボコッと盛り上がった
ミミズ腫れができてしまいました。そしてお腹の内側で突っ張る感じが出てきて、
ギューッと痛むことが時々ありました。
帝王切開では、子宮や筋肉も切開しているので、子宮の縫合部が周辺臓器の膀胱や
小腸などとくっついてしまう、癒着(ゆちゃく)が起こり、内側から引っ張られる感覚になります。
また表面も血流が滞り、皮膚が硬くなるため引きつり感も出てきます。
◇自分でできるケア方法ってないの?
あります。セルフケア方法。
ただ、分かりにくい場合や直接やってもらいたいという方は
どうぞ頼っていただけたらと思います(笑)
では、ご紹介いたしますね。
①まず、縫合部の上に両手の指を交互に添えます。
②縫合部をやさしく伸ばすイメージで指を開いていきます。
・縫合部が縦のラインなら上下に
・横のラインなら左右に広げるイメージで。
③縫合部が少しずつ緩んできたなと思ったところで終了(だいたい2~3分ぐらい)
客観的ですが、言葉で表現するとこのような感じになります。
やり方は下の写真を参考に。私のお腹です。
私はこれを1日1~2回、忘れる時もあったけど1ヶ月ぐらい行っていました
入浴後の温まった状態の時に行うのがおススメです♪
■注意点■
※縫合部を直接、手で触れるようになってきてから行いましょう。(半年後ぐらいから)
※触れるのがまだ怖いという場合は、しばらくしてから行いましょう
※痛みが伴うようなら中止してください。
◇これをやった結果(私のお腹です)
縫合部が少し薄くなりました。またツッパリ感や引きつり感が改善され
赤く腫れあがっていたミミズ腫れもそれほど気にならなくなりました。
恥骨に近い部分の下1/4は、みみず腫れの幅が広いため改善までに時間を要しています。
しかし、上3/4はだいぶ目立たなくなってきました。
◇縫合部をケアすることで
・下腹部痛などの慢性的愁訴
・腸管の蠕動(ぜんどう)運動の障害
・膀胱の機能障害
・次回妊娠時のお腹の突っ張り感
などなど、上記以外にもいくつかの症状がでると言われていますが、
セルフケアを行うことで予防することができます。
予防はとても大事ですので、ご参考にして頂けたらと思います。
なお、詳しい方法については、サロンでもお伝えいたしますので
お気軽にご相談くださいね。
今回もお読みくださいましてありがとうございました。
お電話ありがとうございます、
からだケアサロン らぱーちょでございます。